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  • ジョンマン

イヌガクル


僕は無類の犬好きである。

「あっそう」


「。。。」


確かにこの書き出しではこんなリアクションを受けても仕方がないだろう。

こんな文章を書いて許されるのは宇多田ヒカルとか長澤まさみとかだけである。

それでは、もう一度言おう。

ボクワンワンスキ。

さらにシンプルにしてみた。

「へー、なに飼ってるんでちゅか?」

粘り勝ちで得られる質問はこんなもんであろう。うんうん。


「いーえ、わたし飼ってませんから!!」

思わず逆ギレして波田陽区になってしまったが、僕はギターは弾いていないし侍でもない。

正確には“今は飼ってない”だ。5年ほど前に17年飼った愛犬を亡くし、ちょっと自分でも驚くぐらい凹んだ。犬は欲しいけど、欲しいけれども、欲しいのだけれども、の3段活用がここ数年頭の中をグルグル回っていたのだが、、、

まず、犬を独りにしてはいけない。48歳水瓶座O型の僕は独身一人暮らしだ。

割と大きな犬が好きだが、自宅はマンションである。

夜、BARなどに愛犬を連れてくるやつには常に説教してきた。

等々の理由でいつも

自分の生活環境では犬が可愛そうだという結論に至っていた。

しかし、現在自宅近くに事務所を移し犬を連れて行くことも可能だし、アラフィフになり酒が弱くなり早寝早起きのライフスタイルに突然変異をし、経済的にも少しだけ余裕が生まれた。家は世田谷公園徒歩1分である。

突如、


飼わない理由がないことに気がついた。


そして、コロナ前くらいから徐々に犬を探すようになり、ペットショップやブリーダーのサイトなどを覗くようになった。

まず、ボクの“犬観”をキチンと話しておくと、


正直犬ならなんでもいい!

のである。

もちろん、サイズなど、共に生活する上での条件的には、まず大型犬は無理。また、トイプードルのような超小型犬は、個人的には誰にでも懐く感じがあまり好みではない。そもそもアラフィフのおっさんの一人暮らしの家に飼われるのはあちらさんも嫌だろう。

そうなってくると中型犬がベターで、もちろん雑種でもオッケーである。

当然保護犬サイトもちょくちょくチェックはしているが、やはり産まれて間もない時期から一緒に過ごしたいのでなかなか出会わない。

芝犬かフレンチブルかコーギーか、はたまたビーグルなんてのも“THE犬”な感じで良い、なんて夢想していたのだが、以前も登場した僕のガールフレンドであるスーザンが“ヌイグルミミタイジャナイトヤダ”とか言い出したので事態は複雑になった。

そうなると2人の思惑円が重なる積集合はかなり狭くなる。



例えば公園でスーザンが“カワイイネ”と言った犬をふと見ると、それはジミヘンであった、分かりにくい人にはパパイヤ鈴木と言ったほうがいいのか、とにかくものすんごいアフロなのである。落ち込んでいる時には決して目を合わせたくないファンキースタイル。その犬は、飼い主さんに尋ねるとビションフリーゼというらしい。無理だ、なんでもいいと言ったけどなんか無理だ。

そこで、スーザンと臨時サミットが開催され、お互いの意見交換をし犬種を絞ってみた。

ラブラドゥードル、コッカープー、ポーチュギーズウォータードッグ、、、

全て希少犬で手に入りにくくお値段もお高い。

それでも、すでに“欲し欲しの実”を食べてしまった僕は、それらのブリーダーサイトに登録し、仔犬が産まれるたびにライバルたちと争奪戦を繰り広げている。

まあ、出会いとは運命なので、近いうち聖子ちゃんのビビッと婚バリの良い出会いがあり我が家にも無事に犬が来ることだろう。

ところで、犬とはなんなのか。人間と犬との関係は遡ること、、、云々みたいな歴史的や社会学的な話は勝手にググっていただきたい。

僕にとっての犬とは“友達以上恋人未満”的な表現をすると、


“人間以上神未満”


である。

以前にも書いたが、僕は生まれ変わったら犬、できればゴールデンリトリバーになりたいのだ。憧れているし、尊敬もしている。



いちおう言っておくと、

こういうことでは無い!

ホントの犬になりたいのだ。

まず、自分を含めて人間より犬、というか動物全般のほうが欲や計算がない部分で人間より“上”だと思っている。

かといって象やガゼルやコモドオオトカゲを飼うわけにもいかず、まずそれ以前の話として、犬だけは動物の中でも特別な存在なのである。

なにが特別なのか、それは飼ったことがある人には分かると思うが、犬は飼い主に対して“愛情”という感情を持てる数少ない動物だと思う。基本群れで生活するオオカミの血を引く犬族は独りでは生きることができない。

”I will follow you”なのである。

そして愛情を持ってキチンとしつけをおこなえば、これほど従順な生き物もいない。いろいろと仕事をこなすこともできる有能な奴らでもある。


例えば、


「ウェルシュ・コーギー!」

「あい?」

「羊の管理をしろ」

「オッケー」「ワンワン、ワンワン」



「シェパード!」

「ハイ!」

「警察のお手伝いをしろ」

「イェッサー!」「ワンワン、ワンワン」



「ラブラドール!」

「な〜に〜」

「目の不自由な人の面倒をみてくれて」

「はい〜」「ワンワン、ワンワン」



「チワワ!」

「キャウーン、キャワーン、クーン」

「化粧の濃いババアの膝に乗ってろ」

「キャンキャン、キャンキャン、ギャウーン、ガルルルル」

このように、なんでもできるのである。



「ロットワイラー!」

「イェッサー!早く命令をください!」

「よし、ライオンと戦え」

「はっ?」

「ライオンと戦え!」

「はっ?またまたご主人様ったら〜」

流石にこれは断られるかもしれない。

まあ、人間の子供も赤子の頃は犬と同じく単独では生きれないわけだが、こちらは愛情をウォント、ウォントの一方通行である。こちらは、

“Give me everything"だ。

そして、ある程度年を経ると自我が生まれ頭の中では計算が始まる。そして僕からお金をむしり取るだけむしり取って、思春期になれば盗んだバイクで走り出したりするだろう。そして、僕のようなセレブの家庭に育ったばかりにウザい若者になり、ウザい連中と付き合い、しまいにはドラッグに手を染め過剰摂取で僕の大事なペルシャ絨毯にゲロを吐いたりもするだろう。うん、犬でいい。

いや犬がいい。

勘違いしないで欲しいのだが、僕は子供が嫌いなのではない、犬が好き過ぎるだけだ。

多分、、、

とにもかくにも、48歳みずがめ座O型独身の僕の家にもうすぐ

イヌガクル

最近、ヘブライ語とフルートとペン習字の勉強を始めたのだがもう全部やめだ。明日からは

犬語を真剣に学ぼうと思う。



いや待てよ、時は21世紀である。ちょっと調べたらドラえもんも真っ青なこんなハイテク機器が存在していたので購入したほうが早そうだ。



写真:ほんやくコンニャク

ちなみに、最近では猫もカワイイ、というか面白いと思い始めたのでヨキ(与喜)が少し大きくなったら一緒に飼おうと思っている。

あっ、ヨキというのは近い未来にウチにくる予定の犬の名前である。

スーザンの反対がなければだが、、、

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